ペットイメージ

ペットが教えてくれる命と癒し

賃貸住宅に居るため、飼うことのできるペットは限られています。
私が子どもの頃にはセキセイインコを飼っていたので、小鳥なら育てられるかな、と思っていましたが、選んだペットはハムスターでした。
小学生の娘から「私が絶対面倒見るから」とねだられたからです。
ハムスターと聞いたときには「ネズミを飼うなんて」と少し怖くなったのを思い出します。
娘が自分で育てるとは言うものの、結局母親の役目になるのは目に見えていました。
ケージ・回し車・敷材を揃え餌を買い、可愛いジャンガリアンハムスターのオスを飼うことになり、娘は張り切って餌を与えたりしていましたが、子どもはすぐに飽きてしまうものですね。
ハムスターを育てるのは、やはり私の役割となりました。
「ネズミ」という言葉に怯えていた私でしたが、育て方の本を買ったり、インターネットでハムスター飼育方法を検索しながら接していくうちに、すっかりハムスターの虜になってしまいました。
餌を食べる仕草、砂を浴びて気持ち良さそうにする仕草、お気に入りの場所に餌を貯め込む行動、すべてが愛らしさに溢れていました。
寒さに弱く、冬眠状態は危険であるとの情報、寿命は2年前後であることを知り、冬は慎重に接したことを思い出します。
人間にはあまり馴れない動物ですが、小さな体でも性格が様々なようで、飼ったハムスターは少し懐いた感じがしました。
しかしそれが仇となってしまったのかもしれません。
人間への警戒心が薄いため、遊びに来た娘のお友達(小学生の子どもたち)に次々に抱かれたりなでられたりしても比較的おとなしくしていました。
小学生の子どもたちはある意味残酷なもので、可愛さが余ったのでしょうか、投げるように扱うこともありました。
気が付けば子どもたちには注意をしていたのですが、そんな日々が続いたある日、お気に入りの場所に戻るハムスターの後姿に、なにか深い悲しさのようなものを感じたのです。
そして翌朝、動かなくなったハムスターを見ることになってしまいました。
寒い冬を二回越え、大事に育ててきたつもりだったのに、と残念な思いでいっぱいでした。
もしかしたら、ただ寿命がきたというだけであって、子どもたちのせいではないかもしれません。
それでも、娘とそのお友達には出来る限りのことを伝えました。
人間同士の愛情表現と、人間対動物との愛情表現には違いがあるのだと話しました。
ペットの死に向かうのはつらいものでしたが、愛らしい仕草に癒される日々が恋しくて、その後もう一度ジャンガリアンハムスターを飼うことになりました。
今度は娘も慎重でした。
遊びに来たお友達にも丁寧に接するよう伝えている姿を見て、最初に飼ったハムスターの死は無駄ではなかったと感じています。
次に飼ったハムスターももう寿命を迎え、今はこの世には居ませんが、たくさんの可愛さを振りまいてくれました。
小動物ということもあり、あまり「触れる」という愛情表現ができないのは正直寂しさもあります。
ぎゅっと抱きしめる訳にはいかないので眺めるだけになってしまいますが、小さな体でたくさんのことを教えてくれるハムスター、また飼える機会があれば大切に育てたいと思っています。

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